FAR EAST GADGET MAGAZINE

プロダクトデザイナーによるコンセプチュアルなプロダクトデザインを紹介するメディア

錯覚を起こす棚
デザイン探訪 プロダクト

錯覚をおこさせる不思議なシェルフ

壁に物が固定されている? 黒い線はテープ? すべて壁に描かれたドローイングでしょうか?
パッと見、物が宙に浮いているように見える不思議なデザインのシェルフです。
どうなっているのか、視点をずらしてみると…

線材の曲げで棚をつくるという新鮮なアイディアです。

なるほど、線材を曲げて段にしているんですね。

線材だけで構成し、正面から見ると縦線だけというシンプルなビジュアルが物質感を薄れさせ、脳を混乱させる仕掛けです。
仮に横線で構成されていると、そこに乗っているんだろうなと解釈できてしまうので、やはり縦線が効果的です。

また、普通の棚は側面板の厚みがありますが、この棚はフレームを一筆書きの線の枠にして、立てかけるという方法をとっています。
こうすることで手前と奥の部品が重なることによる立体感を排除することに成功しています。
等間隔に配置された縦線もまた平面的に見せることに貢献しています。
何気ないようで、実はひとつひとつ緻密に計算された結果この形になったことがくみ取れます。

グラデーションカラーのモデルはだんだん消えていっているようです。

デザインしたのはウクライナで活動しているDmitry Kozinenkoさんです。

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愛知名古屋で活動するプロダクトデザイナー。家電、スーツケース、蛇口、コンピュータ周辺機器、クレーンなど幅広い分野を経験。