“DO MORE WITH LESS”(最小で最大の効果)とは私が学生の頃多大な影響を受けたバックミンスター・フラーの名言です。
近年はミニマリズムが大流行りしていますが、単にシンプルというのではなく、最小限のアクションで最大の効果を得るというスタンスには哲学を感じるのでとても共感します。
さすがにフラーを持ち出すのは大げさかもしれませんが、最小限で成り立たせようというこだわりをとても感じる プロダクトデザイン のご紹介です。
CORNER BARと名付けられた、傘立てや、ちょっとした物をかけておくプロダクトです。一本のパイプと紐で構成されているという超絶なシンプルさ。
正直、えっ、これで商品と言っていいの?という戸惑いを覚えるレベルです。
たったこれだけのことでも「意味」を持ち「機能性」を帯びるんですね。
本質を追求するとシンプルになる
実は、モノの本質を研ぎ澄ませていくと、どんどんシンプルになり”固有性”の対極に行ってしまうことが往々にしてあります。
いわゆるアノニマスデザインという概念に近いのですが、モノの必然性を純粋に追求すると、そこに「誰がデザインしたか」という痕跡が消えてしまうのです。
私たちFAR EAST GADGETもこうした考えのもとにプロダクトを開発してきました。
結果、どれも意匠登録など権利化できないデザインばかりですが(笑)
多目的に使えることになっていますが、壁に固定されたフックにすべての重量がかかるため、そんなに重たいものは掛けれなさそうです。
開発したのは大阪のプロダクトデザイン会社です。
株式会社Y